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交通事故の診断書とは?人身事故への切り替え・提出先・費用まで完全解説

交通事故 診断書

交通事故に遭ったあと、「診断書って何?どこに出せばいいの?」と戸惑う方は多いです。

事故直後は痛みがなかったからと病院に行かず、後から「慰謝料が受け取れなかった」「人身事故として処理してもらえなかった」と後悔する被害者が後を絶ちません。

本記事では、交通事故における診断書の役割・提出先・期限・費用から、後遺障害診断書との違いまで、事故後に必要な知識をすべてまとめました。

診断書を正しく扱うことが、あなたが受け取れる補償額を大きく左右します。ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. 1. 交通事故の診断書とは?役割・必要性を解説
  2. 2. 交通事故の診断書【提出先別】種類と目的の違い
  3. 3. 交通事故の診断書はいつまでに出す?提出期限と注意点
  4. 4. 交通事故の診断書のもらい方・費用・必要枚数
  5. 5. 後遺障害診断書とは?交通事故の診断書との違い
  6. 6. 交通事故の診断書を出すか迷う3つのケース
  7. 7. 交通事故の診断書に関するよくある質問
  8. 8. まとめ|交通事故後は診断書を必ず取得しよう

交通事故の診断書とは?役割・必要性を解説

交通事故 診断書

交通事故の診断書とは、医師が発行する「事故によってケガをした」ことを公式に証明する書類です。

診断書がなければ、警察・保険会社・裁判所いずれの場でも「ケガをした証拠」を示すことができません。

事故後の示談交渉・損害賠償請求・後遺障害認定など、補償に関わるすべての手続きで診断書は中心的な役割を果たします。

診断書が必要な理由 3つのポイント

1

人身事故として処理してもらうため(警察への提出)

2

治療費・慰謝料・休業損害を受け取るため(保険会社・勤務先への提出)

3

後遺障害等級の認定を受けるため(後遺障害診断書として提出)

診断書を出さないと起こる3つの問題

「軽い事故だから」「面倒くさいから」と診断書の提出を省略すると、取り返しのつかない不利益が生じます。

具体的に何が起こるかを確認しておきましょう。

問題① 人身事故として扱ってもらえない

診断書を提出しないと物損事故扱いになります。物損事故では「怪我をした人がいない」という扱いになるため、治療費・入通院慰謝料・休業損害が一切請求できなくなります。

問題② 過失割合の争いで不利になる

人身事故にならないと警察の実況見分調書が作成されません。加害者と意見が食い違った場合、客観的な証拠がないまま示談交渉に臨むことになり、不利な過失割合を押し付けられるリスクがあります。

問題③ 後遺障害の認定が難しくなる

物損事故扱いのまま後遺障害を申請する場合、「人身事故証明書入手不能理由書」に「受傷が軽微」と記載してしまうと、等級認定が非常に困難になります。後遺症が残った場合の補償が大幅に減額される恐れがあります。

X(旧Twitter)ユーザーの声

「事故直後は痛みがなかったので物損で処理したんですが、後から首が痛くなってきて…。診断書を提出していなかったから治療費が出ないと言われました。もっと早く知っておきたかった。」

— X投稿より(体験談)

【提出先別】交通事故の診断書種類と目的の違い

交通事故 診断書

診断書は提出先によって目的も書式も異なります。

それぞれに原本を用意する必要があるため、あらかじめ何枚必要かを把握しておくことが重要です。

提出先
目的
ポイント
警察
人身事故への切り替え
事故後10日以内が目安
加害者側保険会社
治療費・慰謝料の請求
治療終了後に速やかに
勤務先
休業損害の証明
コピー可の場合あり(要確認)
後遺障害認定機関
後遺障害等級認定申請
別書式(後遺障害診断書)が必要

①警察への診断書|人身事故に切り替えるために必須

警察へ診断書を提出する最大の目的は、「物損事故」から「人身事故」に切り替えてもらうことです。

記載内容は比較的簡素で、「交通事故によってケガをした事実」を証明することに重点が置かれます。

すでに物損事故として処理されていた場合でも、後から診断書を提出すれば人身事故に切り替えてもらえます。

ただし、時間が経つほど「事故とケガの因果関係」が疑われやすくなるため、できるだけ速やかに提出してください。

②保険会社への診断書|治療費・慰謝料請求に必要

加害者が加入する任意保険会社に提出する診断書は、治療費・入通院慰謝料・後遺障害に関する補償を受け取るための根拠書類です。

診断書を提出しなければ、保険会社から人身損害の賠償は一切受けられません。

③勤務先への診断書|休業損害の証明

事故によって仕事を休んだ場合、「ケガにより就労が不可能」である旨を医師に記載してもらった診断書を勤務先に提出します。

勤務先への提出はコピーで認められる場合もありますが、事前に会社の担当者に確認しましょう。

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交通事故の診断書はいつまでに出す?提出期限と注意点

診断書の提出に法的な期限は定められていません。

しかし、時間が経過するほど「事故とケガの因果関係」が疑われやすくなるため、実務上は速やかな提出が強く推奨されます。

1
 

警察への提出|事故後10日以内が目安

事故から時間が経って受診した場合、「別の要因でのケガではないか」と疑われ、人身事故への切り替えを受け入れてもらえない可能性があります。

2
 

保険会社への提出|治療終了後速やかに

治療が終わったら、領収書とあわせて速やかに提出します。提出が遅れると補償の手続きが長引く原因になります。

3

後遺障害診断書|症状固定後すぐに

最重要

主治医に「症状固定」と診断されたタイミングが申請の起点です。遅らせると時効の問題も生じるため、症状固定と診断されたらすぐに弁護士や専門家へ相談しましょう。

あとから診断書を出すことはできる?

病院で医師により作成される診断書は、基本的に5年以内であれば後日でも発行してもらうことが可能です。

ただし、時間が経つと病院に記録が残っていない場合や、発行を断られるケースもあります。

物損事故として処理されてしまった後でも、診断書を取得して警察に提出すれば、人身事故への切り替えが可能です。

痛みが遅れて出てきた場合も、まず病院を受診してください。

X(旧Twitter)ユーザーの声

「事故から2週間後に首の痛みが出てきて、慌てて病院へ。診断書を警察に持っていったら、ちゃんと人身事故に切り替えてもらえました。遅くなっても諦めないで!」

— X投稿より(体験談)

交通事故の診断書のもらい方・費用・必要枚数

診断書は病院の医師のみが作成できます。整骨院・接骨院(柔道整復師)は医師ではないため、診断書の発行はできません。

通院先が整骨院メインの場合でも、定期的に病院にも受診しておくことが重要です。

1

病院を受診する

事故後はできるだけ早く整形外科・病院を受診してください。症状がなくても受診しておくことが大切です。

2

必要枚数を確認して医師に依頼する

提出先(警察・保険会社・勤務先など)の数だけ原本が必要です。コピーは原則受け付けてもらえません。まとめて依頼すると効率的です。

3

文書料を支払い、診断書を受け取る

簡素な内容なら即日発行の場合もありますが、記載内容が多いものは2〜3週間かかる場合もあります。余裕を持って依頼しましょう。

4

各提出先へ原本を提出する

領収書は必ず保管してください。診断書の文書料は加害者側への損害賠償として請求できます。

診断書の費用相場

診断書の作成費用(文書料)は病院によって異なりますが、以下が一般的な相場です。

費用は加害者側に請求できるため、領収書を必ず保管しておきましょう。

診断書の種類

費用の目安

警察届出用診断書

約2,000円

保険会社・自賠責提出用診断書

約3,000円

後遺障害診断書

約5,000円〜

文書料合計(目安)

約1万〜2万円程度

後遺障害診断書とは?交通事故の診断書との違い

後遺障害診断書とは、治療を続けても症状が改善しない「症状固定」の状態になった後に作成する、後遺障害等級認定申請専用の書類です。

通常の診断書とは書式も目的もまったく異なり、この書類の記載内容が等級認定の結果を直接左右します

後遺障害等級は1〜14級に分類され、認定された等級によって受け取れる慰謝料・逸失利益が大きく異なります。

等級が1段階違うだけで補償額が数百万円変わるケースもあるため、この診断書の作成は非常に重要です。

比較項目
内容
目的
通常:ケガの事実証明 / 後遺障害:等級認定の申請
記載内容
傷病名・治療期間 / 残存症状・部位・検査結果・神経学的所見など詳細
書式
病院独自の様式 / 損害保険料率算出機構の専用書式(全国統一)
作成タイミング
いつでも可 / 症状固定後(主治医が判断)
費用相場
約2,000〜3,000円 / 約5,000〜10,000円(加害者側に請求可能)
提出先
警察・保険会社・勤務先 / 損害保険料率算出機構(等級審査機関)

参考:国土交通省「後遺障害等級表」を確認する

後遺障害診断書はいつ・誰に書いてもらう?

後遺障害診断書を作成できるのは医師のみです。

整骨院・接骨院の柔道整復師には作成できません。

必ず整形外科など医師のいる病院に継続通院したうえで、主治医に依頼してください。

後遺障害診断書を書いてもらうタイミング

1

主治医から「症状固定」と言われたとき|「これ以上治療を続けても改善が見込めない」と判断された状態が症状固定。このタイミングが作成依頼の起点です。

2

保険会社から治療費打ち切りを打診されたとき|まだ症状が残っているなら、安易に同意せず弁護士や専門家に相談してから判断を。

!

症状固定前に書いてもらうのはNG|治療中に作成すると「まだ治療が続いている=後遺症ではない」と判断され、等級が認定されないリスクがあります。

後遺障害診断書の記載項目と注意点

後遺障害診断書には決まった書式があり、記載された内容がそのまま等級審査の根拠になります。

医師任せにすると記載漏れや曖昧な表現で等級が下がるケースが多発しています。

以下の項目を必ず確認してください。

よくある記載ミス① 自覚症状が「頸部痛」の一言だけ

「頸部痛あり」だけでは症状の程度が伝わりません。「常時ズキズキとした痛みが続き、10段階で7程度」「雨の日や長時間のデスクワーク後に悪化する」など、強さ・頻度・状況を具体的に記載してもらうことが必須です。

よくある記載ミス② 症状部位の漏れ

「頸部・腰部・右手のしびれ」など複数部位に症状があるのに、「頸部痛」しか記載されないケースがあります。受け取ったらすべての症状部位が記載されているか必ず確認し、漏れがあれば修正を依頼してください。

よくある記載ミス③ 検査結果との不一致

MRI・レントゲンで異常所見があるのに、診断書の記載が「異常なし」になっているケースがあります。画像所見と自覚症状の記載が整合しているかを確認することが重要です。

後遺障害診断書を受け取る前のチェックリスト

すべての症状部位が記載されているか|首・腰・手足のしびれ・頭痛・めまいなど、現在ある症状がすべて書かれているか確認する

自覚症状の強さ・頻度・状況が具体的に書かれているか|「疼痛あり」など曖昧な表現ではなく、程度・頻度・悪化条件まで記載されているか確認する

MRI・レントゲンなど画像所見が正確に反映されているか|椎間板ヘルニア・骨折の癒合状態など、検査で確認できた所見が記載されているか確認する

日常生活・仕事への支障が記載されているか|「長時間の座位が困難」「重いものが持てない」など生活上の制限が書かれているか確認する

受け取る前に弁護士・専門家に確認してもらう|すべての医師が等級認定のポイントを熟知しているわけではないため、専門家のチェックが有効

X(旧Twitter)ユーザーの声

「後遺障害診断書の自覚症状の欄が『頸部痛』の一言だけで終わっていて、等級の認定が下がりました。受け取ったときに弁護士に確認してもらえばよかった…。」

— X投稿より(体験談)

 

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交通事故の診断書を出すか迷う3つのケース

実際に診断書を提出すべきか迷う場面は多くあります。

よくある3つのケースについて、正しい対処法を確認しておきましょう。

Q

事故直後は痛みがなかった。病院に行かなくていい?

A

必ず受診してください。むちうちや打撲は、事故後数日してから症状が現れるケースが多くあります。後から症状が出ても、受診記録がないと事故との因果関係を証明しにくくなります。

Q

加害者に「診断書を出さないで」と頼まれた。断っていい?

A

断固として提出してください。加害者が診断書提出を嫌がるのは、人身事故になると刑事責任・行政責任が生じるためです。診断書を出さないことで損をするのは被害者であるあなた自身です。

Q

軽い事故だから、診断書はいらないよね?

A

軽症に見えるむちうちでも、後遺症として残るケースがあります。「軽い事故だから」と判断するのは医師の役割です。少しでも違和感があれば、必ず病院で診断書をもらっておきましょう。

交通事故の診断書に関するよくある質問

診断書に関して多く寄せられる質問をまとめました。手続きを進める前に確認しておきましょう。

Q

診断書はコピーでもいいですか?

A

警察・保険会社への提出は原則として原本が必要です。コピーは受け付けてもらえないことがほとんどです。勤務先への提出のみ、コピーが認められる場合があります(事前確認を推奨)。

Q

整骨院でも診断書はもらえますか?

A

もらえません。診断書を作成できるのは医師のみです。整骨院・接骨院の柔道整復師は医師ではないため、診断書の発行はできません。整骨院に通っている場合でも、定期的に病院にも通院してください。

Q

診断書の費用は誰が払いますか?

A

最初は被害者が立替払いするケースが多いですが、文書料は加害者側への損害賠償として請求できます。領収書を必ず保管しておいてください。

Q

物損事故の後から人身事故に切り替えられますか?

A

可能です。病院を受診して診断書を取得し、警察に提出することで人身事故に切り替えてもらえます。ただし時間が経つほど因果関係の証明が難しくなるため、できるだけ早めに手続きをしてください。

Q

後遺障害診断書はいつ書いてもらえばいいですか?

A

主治医から「症状固定」と診断されたタイミングで作成を依頼します。症状固定とは、「これ以上治療を続けても改善が見込めない状態」のことです。症状固定が近づいたら、早めに交通事故に詳しい弁護士へ相談することをおすすめします。

まとめ|交通事故後は診断書を必ず取得しよう

交通事故の診断書は、あなたが受け取れる補償のすべての起点となる重要な書類です。

この記事のポイントまとめ

交通事故の診断書は事故とケガの因果関係を証明する唯一の公式書類。出さないと慰謝料・治療費が受け取れない。

提出先は警察・保険会社・勤務先・後遺障害認定機関の4か所。すべて原本が必要。まとめて取得しておく。

警察への提出は事故後10日以内が目安。物損事故でも後から人身事故への切り替えが可能。

整骨院では診断書を発行できない。必ず医師のいる病院を受診する。

後遺障害診断書は医師任せは危険。症状・部位・強さを具体的に伝え、記載漏れがないか必ず確認する。

少しでも体に違和感があれば、まず病院を受診して診断書を取得することが、あなたの権利を守る第一歩です。

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